①シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.47②ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲ロ短調諏訪内晶子(ヴァイオリン)指揮:サカリ・オラモバーミンガム市交響楽団録音:2002年諏訪内が10代の頃から情熱を注いできた20世紀作品を2曲採りあげたアルバム。ハイフェッツの委嘱により作曲されたウォルトンの協奏曲と、ハイフェッツがその真価を広く認められるために貢献したといわれるシベリウスの協奏曲を、ハイフェッツの愛器であった「ドルフィン」で諏訪内が深い共感を込めて奏でます。銘器“ドルフィン”に出会ったときから一目惚れした諏訪内晶子。ハイフェッツが愛した1714年製ストラディヴァリウスの歴史的銘器“ドルフィン”で、ウォルトン生誕100年の記念の年にハイフェッツの委嘱で作曲されたヴァイオリン協奏曲をレコーディングしたい…。彼女のひたむきな情熱がこの名盤の誕生につながりました。現代を生きる研ぎ澄まされた感覚で描き上げる、20世紀の名作2曲。この名作にかける諏訪内の情熱と、銘器“ドルフィン”の紡ぎ出す音色の素晴らしさを是非味わってください。あまたあるヴァイオリン協奏曲の中でも、シベリウスが20世紀はじめに書いたニ短調の作品は名作中の名作に数えられている。この世ではないどこからかきこえてくるような独奏ヴァイオリンのささやきにはじまり、息もつかせぬ展開で印象的なメロディーが次から次へとあらわれる。しかし弾き飛ばしただけでは聴き終わったときに何も残らない。その点、諏訪内晶子の演奏には、聴き手の心に訴える情感の豊かさがある。特に、ゆったりとしたテンポで弾かれる第2楽章。奥ゆかしくエレガントで、しかし同時にスッキリとした清涼感を感じさせる。際立って美しい低音も聴きどころだ。シベリウスの曲がクラッシーなパーティードレスだとすれば、ウォルトンの曲は遊びの多いカジュアル服。第1楽章ではタンゴ・ヴァイオリンを思い出させるようなむせび泣きを聴かせ、第2楽章では一転してスペイン情緒を持ち出す。第3楽章のどこかにはジャズの残り香が漂っていなかったか…。精妙なハーモニーでアクセントをつけられ、親しみやすい曲調の中にモダニズムの輝きを感じさせるこの作品を、諏訪内は楽しみながらさっそうと弾いている。国内盤、帯付き、盤面傷無しフィリップス盤*まとめ買い値引き致します(要事前コメント)
商品の情報
カテゴリー | 本・音楽・ゲーム > CD > クラシック |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |