ルネサンス哲学稀覯本★トマソ・カンパネッラ『占星術七書』1630年刊第二版/星辰の悪影響を祓う魔術的儀式

商品名

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商品説明
トマソ・カンパネッラ
『占星術七書。この書において占星術は、アラビア人とユダヤ人のあらゆる迷信から開放され、聖書および聖トマス、聖アルベルトゥスに代表される最大の神学者たちの教義に従って自然学的に論じられる。それにより、本書には邪悪なものという嫌疑がかけられることもなく、またこれを読めば神の教会に資することもあろう』
リヨン；ヤコブ、アンドレア、マタイ・プロスト、1630年刊第二版

初版は『占星術六書』の書名で1629年刊。こちらはその翌年に初版と同じ版元から出た第二版で、巻末にノンブルが別立ての「第七書 星によって定められた運命の回避についてDE SIDERALI FATO VITANDO」が追加され、書名が『占星術七書』に変更されています。

この「第七書」は、初版の印刷完了後に、カンパネッラを陥れる目的で何者かによってリヨンの印刷所に持ち込まれたといういわくつきの小冊子です。

「［1599年来、政治犯と異端という二重の罪状で投獄されていたイタリア・ルネサンスの思想家カンパネッラ（1568-1639）は］、1626年5月23日にカステル・ヌオーヴォの牢獄から釈放され、ローマの異端審問所に移された。彼のローマ滞在で最もセンセーショナルなエピソードは、星の配置が不吉なためローマ教皇ウルバヌス8世の死が間近に迫っていると予言した占星術師たちの予言にまつわるものである。カンパネルラは、占星術をアラブの迷信から解き放ち、自然の原理に基づかせようと、占星術に関する論文を書いていた。トマス・アクィナスの立場と一致する彼は、星は肉体の霊魂とその情念に影響を及ぼすが、意志と人間の理性は自由であると主張した。教皇に呼び出されたカンパネッラは、日食の危険を避けるために、フィチーノが提唱し、カンパネッラが小冊子『De siderali fato vitando（星によって定められた運命の回避について）』に記した自然魔術と星辰魔術を実践した。この小冊子が『占星術の本』（1629年）の7巻目として出版されると、教皇自身が迷信的な慣習を告発される危険性があったため、大きなスキャンダルとなった。1630年、教皇は、聖プラクセデス修道院で占星術を政治的陰謀に巻き込んでいたオラツィオ・モランディを投獄するよう命じた。モランディ氏は数カ月の刑務所での刑の後に死亡し、死因は毒物摂取が疑われた。1631年、ローマ教皇は、占星術とあらゆる占術を禁止する極めて厳しい教皇勅書『インスクルタビリス』を公布した。」（https://www.encyclopedia.com/people/philosophy-and-religion/philosophy-biographies/tommaso-campanella）

装丁は刊行当時の総ヴェラム装、ソフトカバー。外装の状態は、ヴェラム革に変色・虫損・破れ・歪み。見返しに図書館整理票。標題紙に古い時代の記名。要所要所に印。耳折れ多数。余白に虫損。古い時代の書き込み。落丁・乱丁はありません。完本です。

カンパネラ
Campanella， Tommaso
[生]1568.9.5. カラブリア，スティロ
[没]1639.5.21. パリ
イタリアの哲学者。ドミニコ会士。本名 Giovan Domenico Campanella。 1591年 B.テレジオの自然主義の影響下に『感覚によって証明される哲学』 Philosophia sensibus demonstrataを出版，異端のかどで捕えられた。許されてパドバに行きガリレイに会うが，1592，1596年に再三捕えられる。 1597年故郷に帰りスペイン支配下のナポリ王国に暮らす人々の窮状を見て，彼の理想とする神政によるユートピアの実現を考え，反乱を起こすが発覚，1599年捕えられ政治犯と異端という二重の罪状で 27年間獄につながれた。獄中で彼は『太陽の都』 La citt del sole (1602) ，『形而上学』 Metafisica (1638) などを著わした。 1626年釈放とともに教皇庁に仕えたが，1634年スペイン王の手を逃れてフランスに行き学者や政府の好意を得，全集が刊行された。彼はテレジオの感覚論から出発するが，認識は感覚的受動によって対象に似たものとなった自己の認識であるとする。自己を形成する，能，知，愛の3基本性質は全存在に妥当する形而上学的原理であり，その完全性の度合いによって，神，精神，物質の3界が区別されるが，それを神に向けて統一する力が宗教である。彼の『太陽の都』は，形而上学者を祭司とし，能，知，愛の3役人によって統べられる平等，共産の理想国である。カンパネラは預言者的哲学者であると同時に，マドリガルやソネットの詩人でもあった。（ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典）



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書名：Astrologicorum Libri VII. In quibus Astrologia Omni Superstitione Arabum， & Iudaeorum eliminata physiologice tractatur， ...
著者：Tommaso Campanella
出版社：Lugduni， Sumptibus Iacobi， Andreae， & Matthaei Prost
出版年：1630
言語：ラテン語
ページ数：[8]， 232， [6]， 24p.
サイズ：23.5x16cm
状態：商品説明を御覧ください

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